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犬の足にできた癌(血管外膜細胞腫)のコントロール例

2019年3月30日

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール

もえぎの動物病院(神奈川県横浜市青葉区)の院長、後藤秀寛獣医師からいただいた症例の報告です。

できるだけ原文のまま紹介いたします。

 

シーズー 犬 14歳

2015年1月頃に左前肢に腫瘍ができ、5月上旬頃には4×7㎝程度まで増大。

左肘~前腕に及ぶ。5月上旬頃切除。病理組織検査で血管外膜細胞腫(以上、他院での話)

5月26日、当院初来院。

冬虫夏草特殊培養物、乳酸菌生成物質、ベンフォチアミンを開始。

同年12月、再発。2016年1月22日にオペ。約2センチ程度の大きさになっていた。

組織検査の結果は同じでした。

2017年1月、5mm程度の再発?→その後、大きさに変化なし。

同年7月頃、血尿で来院。膀胱炎、膀胱結石・尿道結石もあるが、治療後、症状消失。

再発予防のため、漢方薬を併用。

現在も状態維持。

局所浸潤性が強く、再発すると進行がどんどん早くなっていき、通常は外科で取り切らないと根治しないと言われている腫瘍です。

場所的にマージンをしっかりとるためには断脚しかありませんでしたが、断脚しないで長期間コントロールできています。

 

追伸

2019年3月

ずっと再発がなかったのですが、つい最近、1cm程度の再発(細胞診で確定済み)が見られました。

どうするか、次回の来院時に相談する予定です。

 

弊社からのコメント

先生もコメントされていますが、脚にできる浸潤性の高いがんは、再発を防ぐために一般的には断脚(足の切断)を考えなくてはなりません。

ただ、その後の生活、犬の幸せを考えたとき、必ずしもそれが良いかどうかは、簡単に決めることのできない難しい選択です。

何が最良であるかは後にならないとわからないとも言えますが、がんとの共存を目指し、がんを広げないという視点に立つとき、代替療法や免疫改善といった新しい選択肢が現れます。

このケースでは2回の再発がありましたが、いずれも腫瘍は広く浸潤せず、局所手術で対応できています。

もえぎの動物病院は、QOL(生活の質)を大切に考える飼い主様に、統合医療で応えてくれる動物病院です。

 

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代替療法に強い横浜市青葉区もえぎの動物病院

 

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