著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール
神奈川県横浜市青葉区もえぎの動物病院院長、後藤秀寛獣医師からいただいた症例の報告です。
できるだけ原文のまま紹介いたします。
ミックス猫 14歳 避妊雌
2015年10月頃、他院にて腸管に1.5cmの腫瘍発見。エコー、CT、細胞診等を行い、非上皮性悪性腫瘍(平滑筋肉腫、消化管間質腫瘍などを疑う)と言われる。
手術を勧められたが、それを拒否。統合医療(西洋治療+代替療法)を希望し、11月8日に当院初来院。
既往歴;口腔に好酸球性肉芽腫、慢性腎不全
週に2~3回、統合医療を実施。
アンサー20、オゾン注腸法、キセノン光を病院で行い、自宅では冬虫夏草特殊培養物、乳酸菌生成物質を継続。
最初はALB2.4しかありませんでしたが、 食事の改善やサプリメントを与えてから、3.0以上を維持できるようになっています。
2016年4月に、吐くことが増えたということで血液検査を実施。CRE3.0。
その後、治療を続けて改善。
2016年9月にCRE2.2、2017年9月CRE1.9。
触診やエコーで腫瘤はずっとありますが、大きさはほぼ変わらず。
今年の9月のエコーでは1.2cmでした。
現在も元気食欲・体重等維持。
追伸
2019年3月現在も元気にしています。
現在もサプリや丸山ワクチン等は継続しています。
弊社からのコメント
腸管にできる悪性腫瘍(がん)は、技術的には手術することも可能ですが、どうしても後遺症によるQOL(生活の質)の低下リスクが発生しやすいため、本当に猫のためになるのか慎重に判断しなくてはなりません。
この飼い主様は手術ではなく統合医療を選択しましたが、結果として正しい選択になったように思えます。
がん治療では、必ずしも腫瘍を取り除けなくても、がんとの共存を目指すための治療で良い結果が得られることがあります。
代替療法を実践しているもえぎの動物病院では、そういった考えに基づいた治療や、サプリメントも提案してくれます。
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