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ペットを飼っていても観葉植物を置きませんか?

2017年2月7日

お部屋に観葉植物を置けば、あなたにも、ご愛犬ご愛猫にもリラックス効果が期待できます。

また飼い主様自身のストレスが癒やされることで、間接的にペットも癒やし効果を得ることになるでしょう。

観葉植物はすべて危険だとして諦めてしまうのは、少々もったいない気がします。

 

観葉植物は我々の暮らしをより豊かにしてくれるものです。

ですが、しばしば犬や猫にとっては興味を引く対象物となり、ときとして飼い主様をハラハラさせます。

落ちた葉っぱは、彼らの遊び道具となり、味への興味から彼らの胃袋に収まることも珍しくありません。

 

それが原因で健康を害するケースは多くはありませんが、程度の差があれど多くの植物がその身に毒性を宿していることは頭に入れておいてください。

あなたの無邪気なパートナーを中毒事故から守るために、安全な観葉植物を選びましょう。

 

強烈な毒性を持つような室内用の観葉植物はそれほど多くなく、むしろ少数派です。

人気の観葉植物から4つを例に出してみたので、諦めるかどうかを一緒に考えてみましょう。

人気の観葉植物4つと、その毒性の程度

ガジュマル

ガジュマルの鉢植え

本来は大木になるガジュマルも、鉢植えならばこんなにかわいいインテリアです。

人気の理由もわかります。

 

もともと暖かい地域に育つガジュマルは、低温になると葉が落ちることがあります。

落ちた葉でご愛犬やご愛猫たちが遊ぶうちに、口にしてしまうこともあるでしょう。

 

ガジュマルの葉にはあまり毒性がなく、安全な植物の部類に入ります。

1枚2枚の落葉が、犬猫たちの健康を害するような事故につながる心配はまずありません。

 

もちろん弱い毒性も、量が増えれば安全とは言い切れません。

葉をムシャムシャ食べてしまったり、幹をかじって樹液を飲んでしまうと、体調不良を引き起こすことも考えられます。

パキラ

パキラ

5枚の葉っぱがかわいらしいパキラも人気の観葉植物です。

どんどん成長してくれる生命力が、人にエネルギーを与えてくれます。

 

パキラもあまり寒さに強いほうではなく、冬場には枯れて葉が落ちることがあります。

枯れてしまうほど放置することもないでしょうが、また落ちた葉をご愛犬やご愛猫が遊び道具にしないように気をつけましょう。

 

とはいいましても葉にはたいした毒性がなく、少量かじって調子が悪くなることもないでしょう。

安全な部類に入ると言えます。

 

パキラの葉は大きく肉厚になってくるために、少量で済まなくなるかもしれません。

その場合は私たちと同じように、お腹がゆるくなる程度の問題は起こりえます。

ポトス

ポトスポトスもまた生命力の強さが自慢の観葉植物です。

支柱に立たせてよし、鉢から垂らしてよし、アレンジの広さが魅力ですね。

うちの会社にもあちこちに置いて楽しんでいます。

 

ポトスの葉を食べると口に炎症が起こるとの情報を見かけますが、これはどうも確実に再現するようではありません。

そもそも口腔内に刺激を感じるようなものは吐き出しやすく、誤食する可能性自体が少ないと言えます。

すぐに教育されて二度と食べなくなるでしょう。

 

シュウ酸が含まれるために結石を作るとの情報も見かけます。

これもシュウ酸が相当に悪いものだとの印象を受けがちですが、シュウ酸の多さで有名なホウレンソウの葉を一枚与えたところで結石が多発することはありません。

おなじくシュウ酸を含むキャベツも手作り派の定番食材となりますが、結石に関するネガティブな報告を受けたことはありません。

実際にはそう心配することではないのでしょう。

多肉植物

多肉植物

多肉植物とは、葉にたくさんの水分を蓄え、ぷにぷにした見た目で楽しませてくれる植物たちのことです。

いろいろな種類があり、サボテンやアロエなどの仲間が含まれます。

 

たいした毒を持っておらず、葉が落ちることもなく、犬や猫を飼っていても安心して置いておける観葉植物と言えるでしょう。

逆にガツガツ食べられてしまう心配をしたほうが良いかもしれません。

 

ネットでアロエが危険という情報をみました。

たしかに生薬とするためのアロエには薬効があり、当然ながら体に影響を与えます。

ただし私たちが園芸屋さんから購入する観葉目的のアロエに、その心配はほぼ無用でしょう。

観葉植物を置くことで得られる精神的なメリット

ここで紹介した観葉植物は、犬猫を病気にしたり、健康を害するような心配がほとんどありません。

私が心配ない、心配ないと繰り返すので、余計に心配になった方もいるかもしれませんけれど。

 

実は私、「犬や猫を飼うなら部屋に観葉植物を置いてはいけない」という極端な意見には、ちょっと賛同しかねるのです。

ちょっと視野が狭いかなと思います。

 

たしかに「わずかな危険がある限り、すべて撤去してしまえ」という考え方も、まったく理解できないわけではありません。

撤去してしまえば不安は一掃され、植物の勉強も必要なくなりますし、そういう意味においてはすぐれた選択肢なのかもしれません。

 

ですが考えてみてください。

どうして私たちは観葉植物を部屋に置きたくなるのでしょう。

 

視覚に入る緑の情報、わずかな芳香、それらは自然との接点です。

そんなことを意識しなくても、実際に植物が癒しを与えてくれることは、私たちのDNAが経験的に知っています。

生物としての本能が、部屋に観葉植物を置きたくなる理由の1つというわけです。

 

仕事で社会で本能を押さえ込み、やっと帰宅した部屋には緑がなくて、それでストレス管理できますか?

免疫や肝臓に詳しい者から言わせていただきますと、「どうぞお気をつけください」です。

 

さて今度は、私が犬や猫の代弁者になってみますので、ちょっと聞いてあげてください。

「うちのご主人様が植物を買ってきてくれてから、うーんなんだろうこの匂い。

なんだかわかんないけど落ち着くニャ(ワン)。

この前まで相当に殺風景な部屋だったしね。」

 

「それよりなにより、最近ご主人様のやさしい表情が増えてきた気がするんだ。

僕にとっては、それが一番嬉しことさ!」

 

いつも堅苦しい文章を書く私も、たまにこんなことを書くと楽しくなってきます。

植物が与えるメリットを説明できる報告もありますけれど、今回は犬や猫の気持ちをもって根拠とさせていただきます。

視点は多いほど正解に近づけるものです。

 

もちろん今回紹介した以外の植物には、少量であっても犬や猫たちの健康を害してしまうものがあります。

動物たちに食べられないように、毒を蓄えている植物があります。

特に屋外に植えるようなタイプの植物、散歩道に自生している植物については油断できません。

 

球根をほじくり返して食べてしまうような行為は、しっかり制止しましょう。

肝臓の数値が跳ね上がるようなときは、何か口にした可能性があります。

 

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