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猫の乳腺腫瘍(乳がん)のコントロール症例

2019年3月30日

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール

もえぎの動物病院院長の後藤秀寛獣医師からいただいた報告です。

できるだけ原文のまま紹介いたします。

 

ミックス猫 19歳 避妊済み雌

2015年7月末、乳腺腫瘍のため、他院にて右側片側乳腺摘出。

病理検査で悪性線維性組織球種+乳癌。

その後、カルボプラチンを3週間おきに4回投与。4回目で激しい副作用がおき、中止。

その後、当院初来院(手術から4か月後)

週に1回、キセノン光による光線温熱療法、オゾン療法を継続。

家では冬虫夏草特殊培養物、乳酸菌生産物質を継続。

再発・転移等全くなく、元気食欲安定のため、2017年1月~ 2週間に一回に減らす。

サプリは継続。

2017年8月26日、膀胱炎で来院。抗生物質投与で1週間で治る。

2017年9月9日の来院時に触診で左側第3乳腺に7㎜ほどの腫瘍を蝕知。

通院を1週間に一回に戻し、その時にアンサー20も投与することに。

次第に大きくなってきたため、10月10日に局所麻酔・鎮静下で部分摘出

(この時は1.5cm程度)。転移病変はなし。

組織検査は腺管癌。マージン(-)、脈管侵襲なし。

その後も週1回の通院を継続。状態良好。

この子は9月30日の検査でAST148,ALT235でしたが、その日からSPF100%プラセンタ配合粒を投与してもらい、手術の当日である10月10日にはAST92,ALT157まで良化してました。

現在は19歳5か月という高齢猫ですが、今のところ元気に過ごしてくれてます。

 

追伸

2019年3月現在、元気にしています。

 

弊社からのコメント

一般的に猫の乳腺腫瘍の多くは悪性度が高く、手術から短い期間で再発が見つかることが少なくありません。

カルボプラチンなどの抗がん剤の効果も限定的だと考えられており、むしろ副作用によるQOL(生活の質)の低下や、免疫力の低下が問題になってしまうケースがあります。

このケースでも結果として4回めで激しい副作用が発生し、中止するに至りました。

 

もえぎの動物病院は、犬猫たちにできるだけ負担のかからない治療を提案し、実践してくれる動物病院です。

西洋医療だけにとらわれず、身体への負担の少ない代替療法やサプリメントを組み合わせ、より良い結果を目指しています。

上記のケースでは、難しいと言われる猫の乳腺腫瘍を2年以上もコントロールして、再発した腫瘍の摘出手術の前にも肝機能を改善させることができてます。

再発した腫瘍も結果として浸潤しておらず、良い状態で摘出できています。

 

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代替療法に強い横浜市青葉区もえぎの動物病院

 

 

 

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