犬と猫の癌(がん)

犬の血管肉腫の治療には免疫改善の取り組みが重要

2016年6月1日

血管肉腫のサプリメント使用前

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール

上は犬の心臓内に発生した血管肉腫(未確定)のエコー写真です。

心臓内の腫瘍の8割程度は血管肉腫という獣医師もいます。治療が難しいうえに、もし治療ができたとしても高確率で再発しやすい病気です。

 

 

 

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血管肉腫の概要

血管肉腫は悪性腫瘍、つまり「がん」です。

犬に発生しやすい癌腫で、人や猫にはあまりみられません。

 

血管肉腫には完治を目指せるような有効な治療法がなく、がんの中でも特に厳しいと言わざるを得ません。

一般的な治療は対症療法にとどまり、延命させることも簡単ではありません。

 

手術や抗がん剤治療はむしろ犬の体力を削ってしまい、免疫低下によりがんの進行を早めてしまうかもしれません。

もし血管肉腫が疑わしいとき、体力を高め、免疫力を改善させるための取り組みをできるだけ早く開始しましょう。

 

 

 

血管肉腫の特徴

血管肉腫はその名の通り、血管に発生するがんです。

血管は全身に張り巡らされているために、血管肉腫はどこにでも発生する可能性があります。

 

特に血管の集まる臓器に発生しやすく、脾臓や肝臓に見つかるケースが少なくありません。

心臓や皮膚に発生することもあります。

 

明確な発生原因は示されていませんが、他のがんと同じく免疫力の低下が関わっていることは間違いないでしょう。

治療にも予防にも、免疫のケアは重要です。

 

血管肉腫は転移しやすく、これが治療を難しくしています。

血管内に発生するために、がん細胞が容易に血流に乗って広がってしまうのだと考えられます。

 

血管肉腫の症状

初期の血管肉腫にはほとんど症状がありません。

症状が出始めるのは、かなり進行してからです。

 

血管肉腫が形成する腫瘍(がん細胞の塊)は簡単に出血します。

そのため出血に伴う体調の変化で受診し、検査の結果血管肉腫と判明するケースが多々あります。

 

皮膚に発生する血管肉腫は比較的発見が容易です。

ただし見た目だけで他のデキモノとの区別することができませんから、気になる腫瘍を発見したら早めに動物病院で検査を受けましょう。

 

無症状のうちに見つかるケースは、定期検診や健康診断がきっかけになることがほとんどです。

血管肉腫も他のがんと同じように8歳をすぎたあたりから増えてきますから、半年に一度くらいは動物病院で健康チェックしてもらったほうがよいでしょう。

 

血管肉腫の治療法

血管肉腫の治療として、一般的には手術もしくは抗がん剤治療が考えられます。

しかしどんなに精度の高い手術でも、どんなに強力な抗がん剤治療を施しても、残念ながら血管肉腫が完治するケースはほとんどありません。

 

外科手術

血管肉腫では手術による完治は期待できません。

外科手術の目的は、腫瘍を切除してできるだけ多くのがん細胞を取り除くことですが、血管肉腫のように転移しやすいがんの場合は大量のがん細胞を取り残すことになります。

 

そのため、血管肉腫が見つかったときに無理に手術を奨めない獣医師もいます。

手術によるダメージが余計に体力を消耗させてしまい、むしろ寿命を縮める結果になりかねないためです。

 

手術が必要なケースとしては、たとえば脾臓や肝臓にできた腫瘍から出血している場合です。

このようなときは放置すると命に関わることがあるので、止血のための応急処置という意味で手術が必要です。

 

心臓の付近に腫瘍ができた場合は、手術自体が大きなリスクとなります。

もし早期に発見できたとしても、手術は見送られるでしょう。

 

抗がん剤治療

転移しやすい血管肉腫に対抗するために、抗がん剤治療が提案されることがあります。

しかしどんなに強力な抗がん剤を使っても血管肉腫を完治させることは不可能です。

 

それでも抗がん剤治療が実施されるのは、もしかすると延命するかもしれないという期待からです。

延命の可能性はゼロではありませんが、まったく無効かもしれません。

 

無効なだけならば良いのですが、たいていは犬にそれ相当のダメージが残ります。

一気に体力を低下させたり、余計に腫瘍から出血させて、逆に寿命を縮める恐れもあります。

 

抗がん剤治療では、何らかの副作用がほぼ100%発現するために、仮に延命したとしてもQOL(生活の質)を低下させる可能性が大いにあります。

治療が提案されたときは即決せず、メリットとデメリットについてよく説明を受けたうえで十分に検討されるようにお願いいたします。

 

免疫改善の取り組みを始めてください

前述のとおり、血管肉腫は非常に厳しいがんです。

そして徹底して治療を施すことが、必ずしもご愛犬のためになるとは限りません。

 

もし血管肉腫になってしまったとき、もしくは血管肉腫が疑わしいとき、すぐに始めていただきたいことがあります。

それは免疫力を意識した取り組みです。

 

がんを抑える最も良い方法は、実は手術でも抗がん剤でもなく免疫力だといういことをご存知でしょうか。

正常な免疫は、体にまったくダメージを与えることなくがん細胞を見つけ出し破壊します。

 

がんという病気の基礎がわかると、血管肉腫に対して免疫力がいかに大切かご理解いただけると思います。

お時間がございましたら、こちらのページをご参照ください。

【犬と猫のがん】治療前に学ぶ基礎知識

 

末期の血管肉腫のために治療が受けられなくても、免疫を高める取り組みはけして無駄になることはありません。

もしいま治療中なのであれば、その治療効果を高めるでしょう。

 

免疫の働きを高めるために、まず始めて欲しいことは食事の見直しです。

良い食事により効率的に体力を増強し、免疫力を高めることが可能です。

 

場合によっては、市販のドッグフードは必ずしも最良の食事ではないかもしれません。

ご愛犬の体を作り、免疫細胞を作る材料が食事だと理解していただければ、インスタント加工食品であるドッグフードでは力不足となってしまうケースがありえることをご理解いただけるかと思います。

参考ページ:ペットフード選びで悩む前に、その本質を知っておこう

 

こちらの記事ページを参考に食事をアレンジを開始してみてください。

※ここまで食材を盛り込まなくても大丈夫です。

がん予防の半手作り食

 

食事は糖質制限をすれば大丈夫というわけではありません。

肉食、特に加工肉に偏ると、人の場合ですが、むしろがんが増えることが知られています。

 

 

 

 

心臓の血管肉腫で頑張っている犬もいます。

血管肉腫のサプリメント使用前

こちらは冒頭でも紹介した、心臓内の血管肉腫のエコー画像です。

心臓の血管肉腫は手術が困難であり、もし一部を取り除けたとしても高確率で再発してしまいます。

 

この子は、奇跡を信じて取り組んだ飼い主様の努力が功を奏して健康を維持しています。

ひとつの大切な命が救われたことが、心からうれしいく思います。

二度目の人生と言うと少し変かもしれませんが、これからも楽しい思い出をたくさん作っていただきたく存じます。

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