著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール
胆泥の状態が改善したヨークシャテリア犬の例をご紹介いたします。
月桃(げっとう)抽出液を研究している佐々木動物病院(長野県飯田市)院長、佐々木将雄獣医師からの報告です。
胆泥が溜まりすぎているエコー画像
ヨークシャテリア10歳、去勢済み
肝機能値が少し悪い。
TG77、GPT143、ALP120
エコー検査をしたところ、胆のう内に胆泥が見られました。
青い部分が胆泥です。
胆のうの半分以上が、胆泥で埋まってしまっています。
これでは胆のうの機能が低下してしまいますし、将来もっと胆泥が増えて、さらに状況を悪くする可能性が考えられます。
このエコー検査の結果をうけて、月桃抽出液を飲み始めてもらうことにしました。
月桃抽出液の飲用を開始してから2ヶ月後
月桃抽出液を2ヶ月間飲んでもらい、再びエコー検査を実施。
すると胆泥の量(青い部分)があきらかに減少していました。
これによって胆のうの正常な働きは、かなり回復していると推測できます。
将来の不安もだいぶ減ったと言えるでしょう。
犬の胆泥について
胆泥とは、濃くなりすぎた胆汁が、胆のうから出てこれなくなったものです。
胆泥が見つかる犬は少なくありませんが、症状がほとんどないために、日常生活で気づくことは困難です。
根本的に改善させるのは難しく、徐々に量が増えてしまって胆のうを埋めてしまうこともあります。
佐々木動物病院では胆のう摘出の手術を年間10件ほど実施していましたが、月桃抽出液を使うようになってから手術件数が大幅に減りました。
胆のう摘出件数 | |
2015年 | 8件 |
2016年 | 11件 |
2017年 月桃抽出液開始 |
0件 |