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幸せと健康を両取り!愛犬のごはんの工夫

犬の食事を工夫して、幸せと健康を両取りする方法です。

ごはんで得られる幸せには、満足感の他に期待感があります。

満足感は意外に短くて持続しませんが、それに比べるとごはんの前の期待感は長いものです。

そして人でも同じですが、現代の犬の病気には過食、つまり食べ過ぎが関わっています。

満腹感によって幸せを得ようとする方法は過食に繋がりやすく、中長期的には幸せを減らす可能性があると言えます。

 

このように考えてまいりましょう。

  • 満足感も大事だけど、期待感はもっと大事である。
  • その期待感は、食べさせると消えてしまう。
  • 空腹は悲しいことではなく、実は空腹感こそが期待感であり、幸せを感じる時間。

量より質という考え方も大切に考えましょう。

その質というのは栄養バランスのみならず、どれだけ期待感を増やすかということです。

 

味付けで期待感を高め、満足感とのバランスをとることが飼い主の腕の見せ所です。

鰹節やすり胡麻、ごま油、オリーブオイル、マヨネーズといった安全なものを少量加えるという工夫で、犬の期待感と満足感のバランスをうまく調整します。

 

ごはん前の期待感が犬にとっての大きな喜び

犬にとって、ごはんの時間は一日の中で最大の楽しみです。

もう少し言えば、ごはんの前に抱く期待感が犬にとっての最高の喜びとなります。

 

「もうすぐごはん!今日はどんな美味しいものかな?」

この期待感が犬のメンタルにプラスに作用し、その良いメンタルが身体の健康にも繋がっていきます。

犬がワクワクした状態でごはんを待つと、その幸福感が自律神経を活性化させ、心の健康度を向上させます。

幸福感を高めることはストレス管理の面から見ても優れており、ストレスによる心の疲弊を癒やします。

またストレスは身体に悪影響を与えるので、つまり心の健康道は肉体の健康を保ち、病気を回復させやすくします。

 

人間と同じように考えて頂いて大丈夫です。

犬もメンタルの状態が肉体に影響を与えますので、精神的に健康でいることが非常に重要です。

また期待感が高まると活力が増し、日常のいろいろな活動にも意欲的に取り組むようになります。

 

期待感は次のような方法で高めることができます。

鰹節やすり胡麻を少し加えて香りを変えてみてください。

毎日同じごはんでもある程度の期待感は得られますが、味変により犬のワクワク感がさらに膨らみ、ごはんの時間がさらに待ち遠しくなります。

 

食事がより楽しくなると催促するようになってきますが、すぐに食べさせてはダメです。

期待感を持続させること、つまり我慢させることです。

食べた瞬間に期待感は消失してしまうためです。

空腹がかわいそうという考えになりがちですが、本当に幸せを増やすのであればその逆です。

こうした小さな積み重ねが、中長期的な幸せを増やしていくと考えてまいりましょう!

 

満腹感だけに頼るの方法が良くない理由

食べ終わった後の満腹感はもちろん重要ですが、意外に早く過ぎ去り、長くは持続しません。

そのため満腹感を持続させようとさらに多くの量を与えるといった考えになりがちですが、その行動は必ずしも犬の健康や幸せに繋がりません。

 

実際のところ食べ過ぎは犬の病気を増やす要因であり、肥満や糖尿病、関節炎の問題を引き起こしやすくします。

もっと言えば、肝臓病、腎臓病、がんにも関わります。

 

いつもおなかが満たされているという状態は、たしかに幸せそうな感じがします。

ですがそうした短期的な幸せを1日3回365日続けていると、数年後にしわ寄せが来てしまうかもしれません。

 

空腹は必ずしも悪くありません。

期待感を増やし、食事の喜びを数段アップさせ、全体的にみると満足感を高めています。

「空腹は最高のスパイス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これを理解しておくと、実際には味変をせずにごはんの満足度を高めるなんてこともできてしまいます。

我慢には、たしかにつらいという側面もありますけれど、上手に利用することがむしろ幸せ感アップをさせるわけです。

 

少しずつで良いので満腹感に頼る方法から、期待感を増やす方法にシフトしていけるととても良いです。

病院いらず、薬いらずの「本当の意味での健康な犬」が増えてくれることを願っております!

 

ちなみにこうした毎日の小さな我慢は、犬の我慢強さを向上させていき、少々のストレスを払い除けられるようにしてくれます。

ストレスも多くの病気に関わっているネガティブな要因ですので、我慢強いということも健康に関わってきます。

空腹感を我慢することが、意外にも健康に貢献しているわけです。

 

犬にとって、ごはん前の「待つ楽しみ」は、満腹感を超えて心と体の両方を満たしてくれる大切な要素です。

そして、つらいだけと思っていた空腹が、実はごはんをより美味しくしてくれて、メンタルを強くして逆にストレスを減らしてしてくれる。

この新しい考え方、ぜひ取り入れてみて下さい。

もしご愛犬の幸せが増え、家族の幸せまで増えるようでしたら、私も心から嬉しく思います!

 

味付けで健康度を向上させる!

まず私がこれまでに、のべ1万件を超える健康相談を受けてきて知ったことをお伝えしますね。

人の食材を使うと短命になるという話はありますけれど、だいぶ違います。

もっと言いますと、残飯を与えると短命になるという話も、私の見聞きしてきた限りそうした傾向はまったく見られません。

むしろフードに家族の食事を少量トッピングしてもらっている犬のほうが、幸せで健康にしている感じすらしています。

ちなみに昔の犬の寿命が短かった主原因は、フィラリアや脱走による事故ですよね。

残飯のせいで短命だったという話があるのなら、それもだいぶ違います。

 

と、前置きをしまして、犬がごはんを楽しみにし続けて健康的な食生活を送るためには、少しの工夫が必要です。

たとえば、普段のフードに鰹節やすり胡麻を少し加えてみたり、ごま油やオリーブオイルをほんの数滴垂らすだけで、風味が豊かになって犬の期待感が高まります。

「今日はちょっと違う味がする!次も楽しみだな!」

こんなワクワクした気持ちで眠りについたら、どんな楽しい夢を見ることでしょう。

想像するだけで、なんだか私たちまで楽しくなりますね!

 

なお上記の味付けは少量でしたら安全です。

私の薬剤師的な感覚で言いますと、ステロイドや糖尿病治療薬、抗菌剤など、病院で出される薬と比較して10倍~100倍くらい安全です。

 

新しい味を楽しむことで、犬は「今日は何だろう?」と毎回ワクワクし、次のごはんの時間をさらに楽しみにするようになります。

また犬の食事体験が豊かになることで、メンタル面の健康度が高まり、自律神経を介して体の機能向上に繋がるのです。

マイナスどころかプラスですね!(あまりグルメ化しないようにだけ気をつけて下さい)

 

このような味付けの工夫を通じて、期待感をしっかり育てながら、過食を防ぎ、満足感と期待感のバランスを保っていくことができます。

これが私の考える「愛犬の健康と幸せを両取りする」方法であり、この飽食の時代だからこそ飼い主さんに求められる大切な感覚だと思っています。

さいごに

「次のごはんが待ち遠しいよ!」

犬にとって、ごはん前の期待感は最大の喜びであり、これがメンタルの健康と肉体の健康を向上させる鍵です。

そして、食事が終わった後の満腹感も大切ですが、次のごはんへの期待感を高めることで、犬はより持続的な幸せを感じることができます。

毎回お腹いっぱいにしたり、空腹時間を無くしてしまうことは、過食による健康リスクを引き起こし、犬の長期的な健康と幸せを損なう可能性があります。

 

飼い主さんは少しの工夫を加えて、鰹節やすり胡麻、ごま油、オリーブオイル、マヨネーズなどを少量使い、犬の期待感を高めることができます。

食事のバランスにはこうしたメンタル面から肉体に好影響を与えるための要素も必要で、それにより本当の意味での健康を保つことができます。

これが私の考える、中長期的な健康と幸せを守るための重要ポイントです!

 

余談ですけれど、ちなみに私が飼っていたオフィス犬の「めんま」には、よくフードにマヨネーズをつけてあげていました。

マヨネーズは怖いと思われるかもしれませんけれど、原材料は卵黄、油、塩、お酢とかなり安全です。

もちろんめんまもマヨネーズのせいで体調を崩したことは一度もありませんでした。

私は結構マヨネーズを使ってましたけど、初挑戦するのでしたらマッチ棒の先くらいを器の横につけてみてはいかがでしょう。

その程度なら塩分計算など不要です。

生理食塩水点滴の塩分量に比べたら、雀の涙くらいですので。

どうしてもでしたらお酢を一滴で変化を出すなんてどうでしょう?

塩分を気にしないで済みますし、私も次のオフィス犬「ハッピー」にお酢をよく使っていました。

 

なお、めんまのごはんを器に入れて床に置いたら、次はその周りを一緒にぐるぐる回って追いかけっこします。

めんまは早く食べたくて仕方ないのに、私と追いかけっこもしなくてはなりません。

じらされて期待感で爆発しそうなところが頃合いです。

「ヨシ!食べていいぞ」と言ってあげたときの、そのときの喜びの顔ったら!

私は毎朝こんな感じで期待感を上げられるだけ上げていましたが、もちろん別の方法でも良いです。

みなさんも可能な範囲でぜひ工夫して欲しいなと思います。

 

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