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パグ犬の脂漏性皮膚炎様の症状(湿疹、ただれ、べたつき)

2019年5月31日

パグ犬の皮膚炎の改善

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール

脂漏性皮膚炎様の症状が改善したパグ犬をご紹介いたします。

月桃抽出液を研究している佐々木動物病院(長野県飯田市)からの報告です。

佐々木動物病院の紹介

 

状況、これまでの経緯

パグ12歳、去勢済

背中に2cmほどの脱毛が2箇所。

背中や尻尾の付け根部分の皮膚がただれていました。

出血、皮膚のべたつきがあり、脂漏性皮膚炎様の症状だったため、抗生物質、ステロイド剤、抗真菌剤による治療を開始。

 

状況が改善せず、月桃(げっとう)抽出液の塗布を開始

上記の治療を1年間続けましたが、あまり良い反応が得られず、結果として状況は良くなっていません。

そこで追加のケアとして、月桃抽出液の塗布を開始することにしました。

 

パグ犬の皮膚炎の改善

パグ犬の皮膚炎の改善

 

月桃抽出液の塗布を開始してから2ヶ月後

パグ犬の皮膚炎の改善

パグ犬の皮膚炎の改善

皮膚の状況が全体的に改善。

体毛がしっかり生えることより、外観からも状況の良さがわかります。

 

脂漏性皮膚炎について

脂漏性皮膚炎は、皮膚から分泌される皮脂が多すぎるといった症状がみられる湿疹です。

皮膚にいるカビ(マラセチア菌)の増加が原因となっている可能性が考えられます。

 

治療には、カビを抑えるための抗真菌薬や抗真菌効果のあるシャンプーが使われます。

炎症を抑えるためにステロイド剤もよく使われます。

抗生物質はカビに対して無効ですが、湿疹部分の細菌感染やその予防目的で使われることがあります。

 

脂漏性皮膚炎は治りの悪い皮膚炎で、良くなったと思っても再発や再燃を繰り返してしまいます。

皮膚のバリア機能の低下、免疫力の低下、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどが組み合わさってくると、状況が悪化したり、治りにくくなる傾向があるようです。

このパグ犬の症例は1年間治療を続けていましたが、やはり治りがよくありませんでした。

 

ですが月桃抽出液をプラスしたことが健康サポートになったのかもしれません。2ヶ月という短い期間で状況が良くなってきました。

どの程度のかゆみや不快感があったかは本人にしかわからないことですが、きっととても喜んでいることでしょう。

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