著:薬剤師 岡田憲人
立川市のすてきな動物病院、渡邊動物病院をご紹介いたします。
上の写真は院長の渡邊先生です。
見た目通りの、とても優しい獣医師さんです。
そして渡邊先生はすぐれたアイデアマンでもあります。
犬猫たちの負担を減らすために、治療にはいくつもの工夫を凝らしています。
その工夫から2つ、レーザー治療とプラセンタ療法を紹介していきます。
どちらに関しても渡邊院長はプロフェッショナルのレベルです。
こちらの写真は待合室から撮りました。
手前が診察室で奥側が手術室です。
あえて壁を取り払った設計で、すごく広く感じます。
そして大きな窓と十分な照明が、院内をとても明るくしています。
初めて訪れたとき、そのオープンな作りに少々感動してしまいました。
レーザー治療
渡邊動物病院の特徴であるレーザー治療をご紹介します。
ひとえにレーザー治療と言ってもさまざまな用途があるため、院内には何台ものレーザー治療器が備え付けられています。
渡邊院長がレーザー治療にこだわるのは、動物たちへの愛情を形にするためです。
できるだけ犬猫たちにダメージを与えない治療として、レーザーが広く活用されています。
まずこちらは半導体レーザーです。
最近導入する動物病院が増えてきたタイプです。
コンパクトでありながら中程度の出力を持ち、腫瘍を切除したり、イボなどのデキモノを焼くことができます。
こちらは100ワットの大出力レーザーです。
レーザーメスとして使用し、短時間で皮膚や組織を切ることが可能です。
レーザーは「切る」と同時に「止血」を行います。
そのおかげで出血量が少なくなったり、糸による縫合を省略できるので、犬猫たちの負担が軽減します。
またレーザーで切った部位の免疫力が高まると言われ、金属メスでは得られないいくつものメリットがあります。
こちらはレーザーではなく、高出力レーザーで発生する煙を吸い取る空気清浄機です。
高性能フィルターが内蔵されています。
普通の動物病院ではまずお目にかからない機器で、私は初めて見ました。
こちらのレーザーは特注品とのこと。
出力は抑えめで、主に犬猫たちの痛みをとってあげたり、手術後の回復促進のために使用しています。
こちらも低出力のおだやかなレーザーです。
やはり疼痛緩和や治癒促進に活躍します。
具体的な病気としては、椎間板ヘルニア、後脚麻痺が多いそうです。
プラセンタ療法
渡邊動物病院がプラセンタを肝臓治療に使い始めたのは、実に30年前のことです。
プラセンタ療法の先駆け的な動物病院です。
いまでこそアンチエイジングブームのおかげで多くの人が知ることになったプラセンタですが、当時はまだ誰も知らない薬でした。
人の肝臓治療に使われていたプラセンタを、犬猫たちに応用したのが渡邊院長です。
もちろん一般的な薬剤も使っていますが、それだけで肝臓が良くなることはあまりないそうです。
ちなみに犬猫の肝臓病薬のほとんどは人の医薬品の流用ですので、薬剤師の私もそれらがあまり効かないことは感覚的に知っています。
それらの薬が効かないとき普通は打つ手がなくなってしまいますが、渡邊動物病院にはプラセンタ療法があります。
ご愛犬やご愛猫の肝臓病でお悩みなら、一度診てもらうと良いでしょう。
渡邊動物病院で使用するプラセンタは、注射薬(商品名:メルスモン、ラエンネック)と内服用サプリメントです。
プラセンタ注射は品質が一定なので安心です。
渡邊院長はどんな人?
冒頭にも書いた通り、渡邊院長はとても優しい獣医師です。
笑顔が多く、話し方は穏やかで、説明も丁寧です。
そして考え方が理論的で科学的なので、話がとてもわかりやすいです。
興味深い話が多く、先日の訪問時には私も調子に乗ってたくさんのことを聞いてしまい、ついつい長居してしまいました。(すみません)
渡邊院長が優しいのは人に対してだけではありません。
動物に対しても優しい獣医師です。
より良い治療を率先して取り入れるスタンスも、すべては動物たちをできるだけ傷つけないための取り組みです。
そしてもっと多くの犬猫たちに優しい治療を受けさせようと、集めたデータを発表し、新しい治療方法の普及に努めています。
今日の動物医療において、レーザーの応用的な治療、プラセンタ療法は少しずつ広まってきました。
渡邊院長の貢献によるところも大きいでしょう。
最後に、渡邊動物病院のコンセプトから一部抜粋して紹介します。
「もの言わぬ小さな命のために」「優しさと温かさのある獣医療を」
地図・アクセス
渡邊動物病院
住所:東京都立川市砂川町1-53-7
電話:042-537-4628
電車の最寄り駅は西武拝島線の武蔵砂川駅か多摩モノレールの砂川七番駅です。
JR立川駅からはバスがあります。
車でしたら、すぐ隣が駐車場です。