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犬猫たちの肝硬変は肝臓病の末期状態。その症状や治療法について

2016年3月9日

肝臓の手術

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール
監修:獣医師 森内利郎(神戸市アルファ獣医科病院 院長)

ご愛犬やご愛猫が肝硬変と診断されたとき、心配にならない飼い主様はいらっしゃらないでしょう。

肝硬変は肝臓病が極度に進行した病態つまり末期状態であり、現代の獣医学をもってしても回復は困難です。

 

一般的に動物病院で受けることのできる治療は、進行を遅らせるだけの対症療法に留まります。

肝硬変が進行するにつれて肝臓は大部分の機能を失うことになり、もしかすると余命はあまり長くないかもしれません。

 

もしまだ初期の肝硬変、もしくは肝硬変の手前なのでしたら改善の道は残されています。

このページが少しでもお役に立てましたら幸いです。

 

 

肝硬変とは

肝硬変とはその名前の通り、肝臓が硬く変質してしまう病気です。

健康な肝臓には弾力がありますが、肝硬変の進行とともに弾力が失われて硬くなってきます。

 

肝臓が硬くなってくる原因は、肝臓の線維化です。

本来の肝臓は肝細胞(肝臓を構成している細胞)で満たされています。

しかし肝硬変を起こした肝臓では肝細胞が減少し、コラーゲン繊維に置き換わっています。

 

コラーゲンとはタンパク質の一種です。

肌に弾力を与えるとしてコラーゲンに良い印象を持っている方は多いかもしれませんが、コラーゲンは骨の主要成分でもあります。

肝臓で増殖・沈着したコラーゲン繊維は悪者です。

 

コラーゲン繊維が肝臓全体に広がることで肝臓は硬くなり、そして小さく萎縮してきます。

肝臓の機能を担っている肝細胞はどんどん減少し、肝臓は働かなくなってきます。

 

実際にはここまで進行する末期の肝硬変は、犬猫たちでは稀です。

脂肪肝から肝硬変に移行する段階の子が多いと思います。

治療によりなんとか前段階で維持している、もしくは肝硬変に突入してしまうあたりで体がもたないのでしょう。

 

なお肝臓はある程度の損傷を自分で治してしまう自己再生能力を持つ臓器です。

しかし肝硬変にまで陥ると自己再生はほぼ期待できません。

 

 

肝硬変の原因となる病気

肝硬変という病気は、ある日突然に発症することはありません。

発症するまでにはおそらく何年もの月日が経っています。

 

いうなれば肝硬変とは長期間のダメージにも声を上げずに耐え続けてきた肝臓が、ついに悲鳴を上げ始めた状態です。

肝硬変の前段階として肝炎を起こしていることが普通です。

 

肝炎の次に脂肪肝という病態に移行することもあります。

ゆえに肝炎や脂肪肝の段階での治療が功を奏しなかったことが、肝硬変の原因と言うことができます。

 

 

肝硬変の前段階としての慢性肝炎

肝臓が炎症を起こしている状態が肝炎です。

傷めつけられた肝臓は腫れて大きくなっています。

レントゲン検査を受ければ、本来は肋骨内に収まるはずの肝臓が、肋骨からはみ出て映し出されるでしょう。

 

肝炎は慢性肝炎と急性肝炎に大別できますが、肝硬変に移行していくのはたいてい慢性肝炎です。

慢性肝炎を引き起こす原因は人の場合は肝炎ウイルスやアルコールが大半ですが、犬や猫の場合は必ずしも明らかになっていません。

 

遺伝的な原因を除くと、食事の質、食事に含まれている保存料などの化学薬品、漫然と使用している薬、慢性的なストレスなどの外部要因が挙げられます。

どのような原因から発生したとしても、肝炎は肝硬変の大きなリスク要因です。

 

 

肝硬変の前段階としての脂肪肝

肝炎から肝硬変に移行する前には、しばしば脂肪肝が見られます。

この脂肪肝を放置してしまうと、高い確率で肝硬変に移行していきます。

 

脂肪肝の原因は、たいてい肝炎の悪化です。

肝炎を起こして肝機能が低下してくると、肝臓における脂肪の代謝が悪くなります。

処理できなかった脂肪は行き場を失い、そのまま肝臓に溜まりはじめます。

これが脂肪肝です。

 

脂肪肝の段階ならば、まだ適切な治療により回復する望みがあります。

ただし自覚症状に乏しい脂肪肝の発見は難しいため、定期的に動物病院での健康チェックを受けておくべきです。

 

 

肝硬変の症状

多くの肝臓病と同じく、肝硬変であっても必ず症状が出るわけではありません。

特に軽度の肝硬変では無症状の犬猫たちは珍しくありません。

 

しかし肝硬変が進行して末期状態ともなると、全身にさまざまな症状が発現してきます。

ですので症状が出るまで大丈夫と油断していと、取り返しの付かないことになりかねません。

 

 

腹部の痛み

他の肝臓病ではあまりみられませんが、肝硬変では肝臓のあたりに痛みが出ます。

肝臓病で治療中の子に痛みが出始めると、獣医師たちはあまり良くない状況だと察知するでしょう。

 

ご愛犬やご愛猫を抱きかかえたときに、ひどく鳴くようなときは肝臓病が悪化している可能性があります。

ただちに動物病院を受診してください。

 

 

体が黄色っぽくなる黄疸

肝硬変では黄疸がしばしば見られます。

黄疸では目の白目部分や皮膚が黄色を帯びてきます。

 

最初は薄くて気がつきにくいですから、肝臓の悪い子は注意してチェックしてあげてください。

黄色の正体はビリルビンという体内物質です。

 

ビリルビン体内に溜まってしまう理由は複数あり、肝臓の状況により複数考えられます。

まずは病院で血液検査を受け、ビリルビンの値(略:TBILなど)を確認しなくてはなりません。

 

 

肝性脳症による異常行動

肝硬変は脳にも悪影響をおよぼすことがあります。

肝性脳症と呼ばれ、放置することのできない症状です。

 

肝臓と脳は一見結びつきませんが、肝機能が低下して有毒なアンモニアの分解ができなくなってくると、血液中のアンモニア濃度が高まって脳にダメージを与えてしまうのです。

血中アンモニア濃度が高まるにつれ症状は悪化し、性格が攻撃的になったり、痴呆症のようになったり、うつ状態になったり、さまざまな異常行動が現れます。

 

さらにアンモニア濃度が高くなると意識を失うようになり、やがて昏睡状態に陥ります。

 

 

食欲低下と体重減少

肝硬変では吐き気や嘔吐が見られることがあります。

食欲の低下はそれらが影響することもありますし、関係なく食欲低下が起こることがあります。

 

そして食事量が少なくなれば、当然ながら体重が減少します。

体重減少には他の理由もあります。

 

肝臓の機能低下により、腸から脂肪を吸収するときに必要な胆汁の生成量が低下してしまいます。

重要なエネルギー源である脂肪を効率的に消化吸収できなくなり、食事を与えても体重が減少してしまうのです。

 

 

腹水

肝硬変ではしばしば腹水が見られます。

腹水とは腹腔内に漏れだした体液のことです。

 

ただの水ではなく、タンパク質などの栄養素を含むため、しばしば細菌感染を起こします。

細菌感染から腹膜炎を起こすと、一気に危険な状況に陥ります。

 

腹水が溜まる原因のひとつは、肝機能低下により肝臓で作られるアルブミンの量が減ってくることです。

血中アルブミン濃度の低下は血液の浸透圧低下につながり、血管から容易に体液が染み出す状況を作り出します。

 

別の原因として、門脈と呼ばれる肝臓に血液を送り込む血管で発生している高血圧症があげられます。

門脈圧亢進症と呼ばれ、肝臓内の血流が悪くなり、血液が行き場を失ってしまうと発生しやすくなります。

 

肝硬変では上記2つを同時に発生する可能性があります。

 

 

肝硬変の一般的な検査方法

肝硬変の発見や病状のチェックには、主にエコー検査(超音波画像診断)と血液検査があります。

そして前述した症状の経過から総合的に判断されます。

 

経験の豊富な獣医師ほど診断の精度は高いでしょう。

なお岩のように固くなった肝硬変は触診でも発見できるでしょうが、そこまで進行してしまっては遅すぎます。

 

実際に肝臓を見てみれば確実ですが、検査のためだけに開腹することはありません。

肝臓がんの疑いも考えられるとき開腹が検討されるでしょう。

 

参考ページ

肝臓の血管とがん
肝臓がんの症状、そして検査と治療法

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール 監修:獣医師 森内利郎(神戸市アルファ獣医科病院 院長) 肝臓が ...

 

 

エコー検査

エコー検査は体の外から肝臓の様子を把握するのに役立つ検査です。

実質臓器(中身がしっかり詰まっている)である肝臓はエコー検査に適しています。

 

断面画像はリアルタイムで画面に映し出され、それを見ながら気になる部分を多方向から入念にチェックすることが可能です。

一定方向の静止画像しか得られないレントゲン検査との大きな違いです。

 

エコー検査により、肝臓が腫れて大きくなっている、逆に萎縮している、肝臓の表面がボコボコとしていないか、肝臓内部に影がないかをチェックしてます。

また周辺の臓器の異常、胆石などの結石の存在を一緒に確認することが可能です。

 

肝硬変と肝臓がんの区別にもエコー検査は活躍します。

肝臓がんと肝硬変では治療方針がまったく異なるため、識別は非常に大切です。

 

このように便利なエコー検査ですが、慢性肝炎と肝硬変を見分けるといった進行度を判断することは苦手です。

次の血液検査が必須です。

 

 

血液検査

肝臓の異常を発見するのに血液検査はもっとも基本的かつ重要な検査です。

人間の大病院とは違い、動物病院での血液検査はすぐに結果がわかります。

 

基本的な検査項目は、ASTなどの酵素類です。

これらの酵素は本来は肝臓にあるべきですが、肝臓の損傷具合に応じて血液中に漏れ出してきます。

 

BUNやTPの数値は、肝臓がどの程度機能しているかを知る目安になります。

これらの数値は肝臓以外の病気でも変動してしまうので、単独で見ても意味がありません。

それぞれを総合的に分析して、はじめて有益な情報が得られます。

 

 

レントゲン検査

レントゲン検査はエコー検査に劣る部分もありますが、より鮮明な画像を得られるというメリットが有ります。

腹部を一気に撮影できるので、他の臓器や骨との位置関係から肝臓の大きさを把握することが容易です。

 

また正常な肝臓は端が尖っていますが、異常があると丸まってきます。

その様子もレントゲン検査は鮮明に映し出すでしょう。

 

 

肝硬変の治療法

冒頭に書いた通り、残念ながら肝硬変を治癒させるほどの治療法はありません。

犬や猫の不快感を取り除き、普通の生活に近づけるための対症療法や、肝硬変の進行を少しでも抑え、わずかに残されている肝機能を守るための維持療法が主な治療になります。

 

 

薬物治療

肝機能の改善を期待する薬剤

肝機能を改善させるためにウルソ(ウルソデオキシコール酸)、スパカール(トレピブトン)、チオラ(チオプロニン)、タチオン(グルタチオン)、プロとポルト(旧:プロルモン)といった薬剤が汎用されています。

これらは劇的に効くものではありません。また進行を抑えられるかどうかは不明です。

 

肝臓病薬を薬剤師の目からわかりやすく解説した、こちらのページをご参照ください。

肝臓病の薬
犬猫の肝臓病の薬-ウルソ、スパカールなどを解説

著:薬剤師 岡田憲人 プロフィール 犬猫たちに一般的に使われている肝臓病の治療薬を解説します。 獣医 ...

 

 

症状緩和のための薬物治療

痛みを抑えるための鎮痛剤、感染症を併発しているときの抗生剤、食欲増進剤など、状況に応じて投与されます。

犬や猫たちの不快感や苦しみを緩和することが目的です。

 

このような対症療法は消極的に思えるかもしれませんが、ストレス緩和が間接的に肝硬変の進行を抑制する可能性があります。

もし治癒が困難だとしても、犬猫たちのQOL(生活の質)を維持することは、我々飼い主側の務めだと言えるかもしれません。

もちろん症状がなければ必要がありません。

 

 

腹水軽減のための利尿剤

利尿剤は尿量を増やし体の中の水分量を減らす作用を持つため、あわよくば腹水も減らせるだろうというアイデアで用いられます。

溜まった腹水を消し去るほどの効果は期待できないかもしれませんが、腹水が増えにくくなる可能性はあります。

 

腹水はただの水ではなく、アルブミンなどの重要成分が含まれています。

針を刺して抜き取ることは簡単ですが、溜まりにくくすることが大切です。

 

なお利尿剤の効果は連用によりたいてい悪くなってきます。

使い過ぎると低カルシウム血症などの電解質異常を招くこともあります。

 

 

アルブミン点滴

肝硬変では血中アルブミン値(ALB)が低下するために、腹水を引き起こします。

アルブミンを点滴で体内に補充することで、一時的に血中アルブミン値を上昇させることができます。

点滴としては少々高価です。

 

 

漢方薬

漢方薬に強い獣医師は、肝硬変にも漢方薬を用いるでしょう。

小柴胡湯(しょうさいことう)などの柴胡を含む漢方薬は、肝臓治療に役立つ可能性があります。

 

また体力をつけて状況を改善しようとして補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)が使われるかもしれません。

胃腸の調子を整えて食欲を改善する目的で六君子湯(りっくんしとう)の使用も考えられます。

 

漢方薬に共通する問題として、味の悪さ、量の多さがあります。

口から与える薬剤のために犬猫たちがストレスと感じてしまい、せっかくの効果が打ち消される心配があります。

 

 

プラセンタ療法(ラエンネック注射)

プラセンタ注射薬は肝炎の治療薬として、一部の動物病院が実績をあげています。

まだ普及しているとは言いがたい状況ですが、獣医師たちから聞くところでは、肝臓病に対して一様に良い反応を得ているようです。

 

プラセンタには肝臓細胞の増殖を促す作用が見い出されているほか、体力を改善させる作用や食欲増進作用を併せ持ち、優れた治療となる可能性を秘めています。

肝硬変での報告はまだ乏しく、有効性は不明ですが、副作用などの心配もほとんどなく試してみる価値があるでしょう。

 

 

肝硬変の食事療法

肝硬変のとき、食事の見直しは薬物治療と同じくらい重要です。

ただし安易に肝臓の療養食(処方食、サポート食)に切り替えてしてしまうのは少々問題があります。

 

本来は肝臓の状況に応じて食事は調整するべきですので、獣医師と相談のうえ決定してください。

また犬猫たちの食事療法を考えるとき、我々人間の食事療法が非常に参考になります。

 

 

タンパク質の量

肝臓病の犬猫たちには良質なタンパク質をたくさん与えるべきですが、実は肝臓病の療養食は超低タンパク食であり逆行しています。

肝臓の療養食がタンパクを減らしている理由は、腸内でのアンモニアの発生量を減らし、肝性脳症の発現を防ぐことにあります。

 

しかし肝性脳症の心配がないとき、低タンパク食は血中アルブミン濃度(ALB)の低下を引き起こし、むしろ状況を悪化させかねません。

肝臓が悪いとき、基本的にはタンパク質をしっかり与えるべきです。

療養食へ切り替えようとするとき、必ず獣医師に相談しましょう。

 

 

脂肪の量

健康な犬猫にとって脂肪(油)はカロリー源となりますが、肝硬変では胆汁の出が悪くなっているケースが多く、脂肪をうまく消化吸収できません。

そのような状況では、下痢便となりやすいのである程度わかるでしょう。

 

ただし極端な油抜きにはリスクも有ります。

脂質制限を徹底してしまうと脂溶性のビタミン類やミネラルの吸収が悪くなる心配があるためです。

 

たいていのフードには脂質が含まれているのでそのような心配はないでしょう。

手作りのときは完全な油抜きにならないようにしましょう。

 

 

塩分の量

塩分は減らしたほうが良いですが、ゼロにすることが目標ではありません。

適度な塩分制限は門脈圧亢進症の抑制になり、腹水を防ぐことに役立ちます。

 

すべての哺乳類は、塩分ゼロでは生命を維持できないことを頭に入れておいてください。

しきりに手を舐めてきたり、土を食べるようなとき、本能的に塩分を求めていると考えることができます。

 

手作りのときは塩化ナトリウムばかりの塩よりも、カリウムやマグネシウムをバランスよく含む天然塩を少量用いると良いでしょう。

これは特に利尿剤を長く使っていると発現しやすい低カリウム血症の対策になります。

低カリウム血症では薬が効かないばかりか、不整脈や痙攣などを起こしやすくなります。

 

 

フードに含まれる保存料

多くのドッグフードやキャットフードにはたくさんの保存料が添加されています。

これは封を切ったフードが腐ったり、カビが生えるのを防ぐためにどうしても必要な化学薬品です。

 

この保存料が肝臓に負担をかけると指摘する声は少なくありません。

私も薬剤師として同意見です。

 

人の肝臓病の場合、保存料の心配からインスタント食品は極力減らすべきとされています。

ペットフードはまさにインスタント食品であり、人の治療を参考にするのであれば、控えるべき食品となります。

 

参考ページ

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私の結論としては、最も優れた肝臓の療養食は、栄養バランスを考慮した手作り食です。

ご愛犬やご愛猫も飼い主さんの愛情のこもった手作り食を一番喜ぶと思います。

 

ただしペットフードを否定するわけではありません。

手軽さ、価格、常温での保存性と、ペットフードは非常に優れた食品です。

 

調理時間が不要ですから、その分をご愛犬とご愛猫と楽しく過ごす時間にあてて欲しいと思います。

なおペットフードを少し工夫するだけでも性能はアップできます。

 

参考ページ

 

上記ページは知り合いの獣医師が与えている食事レシピです。

※ここまで食材を使わなくて結構です。

 

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食事の工夫やサプリメントを上手に使っていく方法は、安全性が高いだけでなく、実際に結果につなげている動物病院もあります。

 

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とくに薬や療養食を何ヶ月も続けているのに状況が良くならないとき、ぜひ参考にしていただきたく存じます。

もちろん予防にも使えるアイデアです。

 

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